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 丸ちゃぶ台の上のカフェ・オ・レはとても良い香りがする。 「スタバ?」  思わず首を傾げるが 「そんな訳ねーよ」  と反論された・・・解せぬ。 「アンタ誰?」  オバちゃんが質問すると変な間があったが 「・・・魔王。多分」 「多分て・・・」 「いや、ホント、ワカランのよ。多分としか言えん」 「あ、そう」 「それでエエの?」 「まあ、良いも悪いも、ねぇ」 「だよな。まぁ、飲め」  なんか、勧めてくる。どうしても飲ませたいらしい。 「変なモノじゃないよねえ?」  姿は見えないけど自称魔王だ。  大丈夫かな、と考えるオバちゃん。 「スタバじゃなくてタリーズコーヒー」 「あ、それ好き」 「だろ?」 「「・・・」」  会話が途切れる2人・・・ 「何でカップがコレなのかしら?」  変な間が発生したが、 「・・・使いたかったから?」  しかも疑問符。 「は?」  オバちゃんも疑問符。 「何で姿を見せない訳?」   「判らん。多分産まれて無いから?」 「何処にいる訳?」 「パンケーキの中。多分?」  なんか間抜けな会話だが、ヤバイ相手では無かろうか? こんな不測の事態など範疇ではないのだが、出会って? しまったので仕方が無いだろう。 「コッチ来るんだろ? 馬に乗ってさ」 「まあ、乗せられてって感じ?」 「相乗りだからなぁ」 「知ってんじゃん」 「うむ。画面で見てたからな」  ・・・何か既視感があるのは気のせいだろうか?
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