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「因みに」
「?」
「浄化ってのが俺に効かないのは、実体があるからだよ。多少影響あるけど。死なないし、消えない。残念だったな」
「えー・・・」
非常に不満気なオバちゃん。
「まぁ、腹は下す」
「え。下すって、ひょっとして下痢?」
「・・・そうだ」
今度は魔王の方が不満そうである。
「なんか。ないわー」
魔王が下痢でトイレに籠もるとかメチャクチャ幻滅である。
「しゃーねーだろうが。なるんだから」
更に不満そうな魔王。
「唯のデトックスじゃんソレ」
「まあ、そうかもなぁ~」
「「・・・」」
オバちゃんと魔王、2人して黙る。
「まあ、教えたからな。浄化方法」
「魔王ちゃん、魔素から生まれるんじゃ無いの?」
「うーん、わかんねえ。でもまあ、世界が飲み込まれるよりもいいんダロ?」
確かにそうなのだが、調子が狂うではないか・・・
「敵に塩を送る感じ?」
「いや? 敵でも味方でもないぞ。魔王って自然発生するだけだからな。敵だって決めつけるのは、ソッチだろ?」
「・・・確かにそうだわ」
考えながら、ズズズッとカフェ・オ・レを啜るオバちゃん。
「魔物も一緒だ。自然発生してるだけだ。まあ、アイツら頭ワリイから何でも襲うから厄介だろうだけど」
「それな、迷惑なのよね」
「人の悪意が溜まって魔素になるから、アイツらのせいばっかりじゃないんだぜ」
「え?」
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