作品資料

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「A」…作品主人公 14歳の少女で、父親から譲り受けたLBT-0300Sプレートキャリアと旧博物館施設から見つけたSR-1M(45.ACP弾仕様)を常時装備している。 背中に多数の打撲痕がある。重度の男性恐怖症。 →父親は旧暦の欧州中東大規模紛争にEU軍として所属•参加し、左腕を無くしたことでPTSDを発症してから度重なる睡眠薬の大量摂取やアルコール依存症などの障害を負い、一人娘に虐待をしていた。「A」が11歳の時に病院で縊死(による自殺)。母親は試作中性子爆弾によって壊滅状態となったマンチェスター地方の医療機関に所属しているという情報がある。 →Bのことをロシア語の愛称で呼ぶ。 (※露語で”智慧”を意味するソフィーやソーニャと呼ぶ?) →①Kara pre-final Prototype 1950 ②AM-17 ③SVCh(Chukavin) ④ 「B」…本人は17歳と言っているが、見た目は12〜14歳であり、国家指定総合学会への推薦が決まっていたらしく、宗教学から心理学、哲学などの幅広い知識を兼ね備えている。しかし精神的に不安定であり、理由としては「A」と会うまでに共に行動していた友人が汚染区域で除染機が故障していたため中軽度脳障害を負ってしまい、「B」自身も一緒にいるうちに統合失調症に似た症状を患ったということが経緯にある。 →日系ドイツ人で母親に似た黒髪を持っているが、それが原因で国立学術施設(以下 国学施設)の中で人種差別的な虐めを日常的に受けていた。しかし国学施設自体「B」の父親が管理しており、名誉教授であったため、施設に告発したり、退学することができなかった。 →”自己防衛教育”という科目での実技で実刃物を用いた訓練が行われていたが、虐めの一環で、同学徒から右腕に切り傷を受けており、そのせいで刃物を見るとパニック障害を起こしてしまう。銃器の扱いは自己防衛教育科目を事件後から休んでいたため「A」より慣れていない。しかし、索敵や後援の腕は良く、イスラエル製の旧世代機ドローン「Ninox100」や部隊指揮官向けタブレット端末「サジタリアス」の民間機を装備している。 →性同一性障がいであり、常に中性的な服や髪形をしている。 →フッサールやニーチェ、E.Mシオラン等の思想家を特に好んでおり、国学施設では欧州哲学専攻科であった。卒業論文では「神秘言語主義思想の特定概念の湾曲及び対自存在的認識について」という題の文章を書いて、言語学賞と哲学専攻賞を同時に受賞している。 〈ストーリー〉 「おっさん」…元軍人の中年男性 元々は露系民間軍事企業員として汚染区域の調査を主にしていたが、調査の際に自身が持っている生物学的知識によって大いに研究が前進したため、退役後は生態調査系研究所に勤めていた。Bからは髭のおっさんと呼ばれていた。 →AK-15を装備しており、FirstSpearのストランドホッグSAPIプレートキャリアとGP-7Vガスマスクが特徴的。 →国立自然生物学研究所跡地で交戦中に出会う。新型ガイガーカウンターと直結式防毒マスクを貰う。優しい印象。 (→研究費の申請が無視されるため、環境省が管理する除染機(安定ヨウ素気体型)をクラッキングして、停止させた過去がある。) →蒸した芋とビーフストロガノフの缶詰が好き →A達のことをお嬢さんと呼び、Bはとても嫌がってる。「あのおっさん嫌い。」 →「4C以上の地域は殆ど壊滅状態になっているが、信号を送りたいなら通信設備が残っている7C2に行きなさい。幸運を祈る。」「彼等が目的としているのは恐らくとある人工知能のデバックコードだ。ここは1、2ヶ月持つか持たないかぐらいだろうな。」 「AI-HCCB-BU」…以下括弧内はオリジナルについての詳細 (※2001年第一次チェルノブイリ戦争時旧ソ連軍によって回収されたAI自律脳回路分析システム「hippocampus cerebri」(ラテン語で脳海馬の意)が7A3遺跡もとい旧脳科学AI技術研究所で発見された。研究員からは「AI-HCCB」と呼称されており、ラテン語に精通している者がいないためこのような名称となったと考えられる。) (※しかし、実際に機体の管理番号の下に殴り書きでHCCBと書かれており、この字が書かれたのは年代分析で約2020年〜2024年と分かった。) →汚染区域内にある人工知能工学系研究施設にあった旧暦のAI自律脳回路分析システムのバックアップモデル。 →MB(総:MotherBoard)と呼称される自律機械統合制御システムの内部破壊ソースコードの分析を行うが、分析回路の一部が切断及び改変されていたため、失敗。 →深層分析改造チップで自己保存及び自己修復(HCCB内部データでは”自己増殖ツール”と記述)をするため、7C2-55a地区へと探索に向かう。 「RE:PSDデバイス」…深層分析改造チップが内蔵されているタブレット型端末機 新プログラム言語の一つである”PSD言語”が使用されており、軍用ドローン機を瞬間にハッキングすることができるが、顔認証システムが故障しているため、ハック機能は制限されていた。薄型で端末自体の重さは500g程度であるが、有線仕様の定期充電が必要なため、邪魔くさい。 作中でもBから「機能が使えないのに電気ばっか吸いやがって、このポンコツ。」と言われた。 →最終戦争直後の世界人口変化率の研究論文が閲覧でき、そこには「人類は現時点で10分の1までに激減し、あと10年もすれば旧暦と比較して30分の1程の世界人口になるとコンピュータ予測された。」 →同時期に 、Bがおっさんから渡されたガイガーミュラー放射線測定器の生体登録が削除されている事を知る。 →Bがすぐに寝てしまうが、A曰く夜ずっと泣いていたらしい。 「50010号団地」…集団住宅設計として、旧政府が大規模建設した団地の一角。建設された年代が異なると、有線式の通信設備の有無や仮設空調換気システムの完成などの一部機能が変わってくる。 外壁塗装は環境省が海外より輸入してきた吸熱反応塗装を使用しており、2020年代に国際登録されたエコロジー規定に則った建設様式がされている。かつて緑化計画の一環として、地元の名産品であるオリーブの木が植えられていた。 →団地は一部の界隈から宗教的に崇められており、オリーブの木は”ガオケレナの樹”と呼称されていたという記録もある。新興宗教 第一項目に要注意団体として記述されている。 →新暦では、廃墟と化しており、給水施設及び緑化計画関連の施設の殆どが寿命を迎え、団地中央には「休戦記念碑」と書かれた石碑が設置されていた。石碑には「Zu Ehren der Chirurgin Emilia und ihrer Begleiter」と独語でレーザー打刻されていた。 →救援物資(包装に”L3-01”と殴り書きされていた)の残骸があり、水資源及び比較的質の良い医療品を複数手に入れた。 「核破棄施設内部」…放射線量が規定値の20%以上であり、最低値でも2〜10mSvを観測された。 →約10km先にある核発射施設よりは荒廃しておらず、南部のみ戦闘の痕跡が見られる。簡易放射性炭素年代測定機を用いた年代測定では、約30年前の空薬莢や光学機器が放置されていたことが判明した。 →Aが探索した区域は北部のL4区域で、防護服の必要はなかった。(Aは心配気質なため、L8以上用の防護服を借りて探索した。) →BはAが採取してきた放射性物質の塊を見て”ネオ・ゾウの脚”と名付けた。 「国立総合美術館」…廃墟と化しているが殆どの展示物は無傷のまま現存しており、館内案内サービスも一部機能を除いて残っている。 →2031年に開催した180周年国際博覧会のテーマであった”結合”をモチーフにした作品が多く展示されており、国際賞を受けたレヴィ作の”熱反応あるいは肉体の果て”も特別展示されている。 →実物ではなく模造品も多々あり、ミケランジェロ作の”瀕死の奴隷”やギュスターヴ作の”出現”等の作品を再現し、展示されている。 →管理室にはまだ新しい死骸が安置されており、四肢欠損の状態で見つかった。頭部は1/3程度欠損しており、胸に付いていた登録証で地方難民であることが分かった。 →館内で残党正規軍(Bが命名しただけ)と交戦する。相手は3〜5人程度でRostec社製 第三世代”Sotnik”とAK-74mを装備していた。Aは外側広筋辺りを弾丸によって負傷する。  メディキットを使用し治療はしたが、短期間であるが突発的な走りに支障が出るようになった。 →広域展開連隊との交戦を終え、治療のため8C3-01地区へと場所を移す。 「8C3-01地区」…本来住宅地と工廠が合併して作られた地区で、今はそれこそ無人になっているが10年前には全盛期として賑わっていたと思われる。 →高保存加工食品を多数入手でき、消毒液や止血帯等の医療品や日用品も発見した。A曰く乾パンをお湯で浸して、胡椒をかけると美味いらしい。 →Bが体調不良で、この地区で泊まることになる。貧血の症状だったため、缶詰のヴルストを食べた。(缶詰にはWeißwurstと書かれていた。成分表は特殊記号でコード化されていたため、不明。 →Aが銃器(AK74m)の整備をする。ガンオイルが不足していたため、WDO-100という機械油で代用した。自動販売機の梨ジュースを飲む。A曰く「味が複雑すぎる」 「欧州中東大規模紛争(6ヶ月戦争)」…回想として過去の紛争の様子が出てくる。小型中性子爆弾や再開発された機械化歩兵、自爆型UAV等の最新鋭兵器でゴラン高原やシナイ半島辺りの都市群は約半年で占領される。バラカ第2原発が被害を受け、周辺地域が放射能汚染される。Aの父親がRPGの爆風に巻き込まれて左腕を失った。 「B12-22s工場」…希少性の高い鉱石、主にレアメタル等の加工を行なっていた中小企業の第一工場。殆ど解体され、経済崩壊と共にシリコン製品は価値を無くしたため、製品は乱雑に放置されている。 →Re:PSDデバイスの同期機能で工場内の通信設備に繋げる。マンチェスター地方全域のラジオ波長に合わせて、緊急信号を送るが、それと同時に通信コードを逆探知され、8C地区の防衛機能が作動し、一斉に警報が鳴り始める。 →Bは急いでAにL8用防護服と直結式防毒マスクを着させ、近くのコンクリート塀に向かい合わせになるようにうずくまる。 →数秒後、前方から眩い閃光と共に音が一瞬止まり、衝撃波と爆発が来て、気絶する。 →Bが先に起きるが、Aは下腹部が出血しており、止血帯を使用できない程の傷を負う。 →Bは過呼吸になり、手を震わせながらも、Aが胸に装備しているナイフを取り出し、Aの服を切り出す。止血を済ませ、身体に入った硝子片を慎重に取り出す。 →Aは助かり、ガイガーカウンターを見ても放射線量に変化は無かったことから、防衛設備はEMPを応用した通信妨害のみだったことが判明する。 →「Bの必死な顔が怖かったよ。ビビりな母さんにも見せてあげたかったくらいにね。」 「第三民間食堂」:治療と食事を済ませるためにA達が使った民間向けの国営食堂。 →正式名称は”国営型民間配給設備”で、配給という表現が無くなったため、食堂に名称が変わった。 →加工品以外は殆ど腐っていたが、現在高級品であるチーズ類は残っていた。 →黒パン(ライ麦粉パン)にラクレットチーズを載せ、焼いて食べた。美味い。 →浄水機は生き残っており、雨水を除染できた。 →地図を広げ、まだ使える通信設備を探し、次の目的地を決める。途中で拾った腕時計(旧ソ連製ボストーク)を使って、正確な方位と距離を測ることができた。 →次の目的地は食堂から約50km程離れた9A3地区の”EU管轄国際裁判所”になる。 「告白の森林」…実際は”アウグスティヌスの森”という名称だが、Bが行く前、神学者であるアウグスティヌスの著作である「告白」にもじって、”告白の森林”と言った。 →野生の兎や鹿、猪が生息しており、Aは兎を3匹仕留めた。スープにして美味しくいただいた。 →放射能が原因と思われるが、目が3つある奇形種を見つけた。「放射能は人類にとっては害極まりないが、野生には神秘的な進化を与えるのかもしれない。言うなれば神の後光のようなものだ。」 →10km歩いた地点で墓地群があり、そこで野宿した。「煙はかつて祖国が目指した場所よりもずっと遠い場所へ。」 →裁判所跡地まで残り500mも無い地点で、錆びついたプレハブ小屋を見つける。中には猟銃(M40)といくつかの弾薬が放置されていた。 「EU管轄国際裁判所」…2019年に解体されたEU連合の国際裁判所の跡地。 →欧州中東紛争以前からの傭兵が揃った”EMMA”(通称エマ)の広域展開部隊が駐屯地として使用しており、通信設備は地下壕内部に組み込まれている。「エマの奴らは獣だ。加えて発情期らしい。」 →BがRDX1/2爆薬をninox100に括り付け、駐屯地の側面を攻撃ことに成功。 →その間にAが戦車(FV4034 Challenger 2の改良型)の横に隠れ、SR-1Mに空き缶を付けたカスタムでEMMA傭兵に射撃。 →施設の正面門は開かず、射撃を避けながら裏を回る。(移動の際、Aは傭兵の被っていたECHヘルメットを装備。)  →残りのRDX1/2爆薬を電気柵に取り付け起爆。 →内部にいた3人の傭兵の内2人は制圧するが、1人はAに向けてGlock 17で射撃。上前腸骨付近に2発。 →地下壕内部で治療するが、歩ける状態には回復せず、話し合いによってBが通信設備を作動させることになる。 →MBの深層分析チップをPSD言語で解読し、裁判所の通信設備を利用することで、自己修復ができた。 →MBのマイナーデバックをマルチデータに移行させ、メディア波長に電波を同期させることで、マンチェスター地方全域の通信設備をハッキングした。 →Aの母親が生き残っているとされている医療施設をサジェスト解析し、特定。SOS救援信号と要請を政府にした後、B自身の独断でMBのメインコードを変換し、自己破壊をさせた。「私がこのまま祖国に戻れば、殺されるより酷い事をされるだろう。」「だがそれと同時に穢れて何も残されてない世界から戦争という不純物を消すことができたのだ。」 →EMMA傭兵が通信設備入口を突破し、Aを連れて逃げようとするが、もともといた位置にAが居ないことに気がつく。「……」 →その瞬間、傭兵の1人に見つかり、胸部を殴られる。 →思い出したようにAを介抱した際に用いたナイフで相手の喉を切り、制圧。 →駐屯地に行くと焚き火を囲って賑わっており、その中にAの姿を捉える。  →ナイフを掴んだまま、駐屯地内に入っていき、全員を1〜2分の間で制圧する。 →Aは殆ど全裸の状態で、呼吸は正常であるも、何度も殴られ鎖骨は折れ、打撲痕が複数あり青痣になっていた。「……」 →駐屯地内にあった軍用毛布をAに掛け、お湯を与え続けて一夜を明かす。Bは泣き疲れか、戦闘疲れで寝てしまう。 「ドイツ国際大使館」…MBで発信した救援信号を受け取った政府は数日後、登録証を確認した上でA達を保護する。「G=B氏の娘さんですか。どうぞこちらに。」 →政府は現在壊滅状態で、事実上解体されたということを知らされる。 →人類は今およそ7億人程度である。そして、その3分の2が5〜60代である。 →広域展開連隊は政府管轄軍の生き残りで約30人程度。 →東アジア地域のバイオ産業が活発化した頃、東亜総合研究所から重ゲノム編集された空気感染型のウイルスが漏れ、世界統計人口の3分の1が減る。集団免疫は現在も発見されず、民間用ワクチンは殆ど効果をなさなかった。発生源では5年前から国家規模の不買運動が起き、電化製品及び布製品(マスクを含む)が行われ、感染拡大の原因にもなった。大規模な資源不足により、再生産も間に合わず。 →資源不足によって、露中資源戦争が勃発。小型中性子爆弾の多用によって、人口集中都市は壊滅。4年間継続しその時点で約10億人が死亡。約2億2300万人が重症。病棟の不足によって安楽死計画の噂が。ロシア側が伝達ミスによって、青海地域に試作核兵器が投下される。これにより、泥沼化。
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