彼はただの会社員ではありませんでした。

$気弱な会社員$

あたし、如月　晴奈恵(きさらぎはなえ)は

モバイルモットーという
電子機器メーカーの総務部に勤めてる。

部長と課長に挨拶して自分の席につき
パソコンを起動する。

あたし
如月　晴奈恵(きさらぎはなえ)
「月曜日かあ…だる…」

来たばっかりなのに、もう帰りたい…

「おはようございます！」

あたしは声がした方に顔を向けて…
そしたら、同僚の鬼嶋　神門(きじまみかど)さんが入ってきた。

あたし
如月　晴奈恵(きさらぎはなえ)
「あ、おはようございます！」

鬼嶋さんは成績優秀だけど
たまにミスしてしまう、気弱な社員で…

上司に怒られては、いつもペコペコしてる。

パッと見、気が強そうだけど
人は見た目によらないと

いつも痛感させられる…

鬼嶋さんは、あたしの隣にある
自分の席に座った。

同僚
鬼嶋　神門(きじまみかど)
「晴奈恵さんはいつも、朝が早いですね
僕はなかなか起きれなくて…(汗」

鬼嶋さんとはそんなに仲良くないけど…
向こうは、あたしを下の名前で呼んできて

こうやって、いつも声をかけてくる…

気弱なのはタイプじゃないけど
同僚だし、お互いに気持ちよく仕事するため

あたしは鬼嶋さんの話に返事を返す。

あたし
如月　晴奈恵(きさらぎはなえ)
「そうですかね？
あたしも割りと朝は苦手ですよ。」

起動したパソコンの
経理・会計アプリを起動する。

同僚
鬼嶋　神門(きじまみかど)
「へえ…そうなんですか！
そんな風には見えないですけど…」

視線を感じた、あたしはジッと
彼に見つめられてることに気づいて

ビクッと視線を向けた！