6人が本棚に入れています
本棚に追加
「海さんは、自分がどこからどこまで広がっているかなんて、興味がないんだよ」
空の星のひとりがツバメにそう言いました。
「世界のはしっこがどこにあるかなんて、だれにもわからないからね」
別の星もツバメにこう言いました。
だけど、ツバメは思いました。世界のはしっこがどこにあるのか知りたいと。一度そう思ってしまったら、どんどん思いは強くなっていくいっぽうでした。
「そしたら、世界のはしっこがどこにあるか知りたいときはどうすればいいの? 」
ツバメは、きらきらとひかる星たちにたずねました。
「それは、自分で見に行くしかないよ」
星たちは、みんなそう答えました。
最初のコメントを投稿しよう!