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つやつやとした夜の空と、ゆらゆらと月の光を溶かし込んだ海の間を、一羽のツバメが飛んでいました。海はざざあー、ざざあーと気持ちよさそうに歌っています。
ツバメは、ちらりと海を見ました。地平線ははるか遠くにかすんで、夜空に吸い込まれているようでした。なんて大きいんだろう。ツバメはそう思って、海にきいてみました。
「海さん。海さんは、どこまで広がっているの? 」
すると、海は「さぁ」と答えて、またすぐに、ざざあー、ざざあーと歌いだしました。
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