天使の下心

2/23
25人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「それじゃ・・・お邪魔します。」 出窓から入ってきた彼はまるで天使が舞い降りたかのようにふんわりと静かにそこに腰かけた。 ───近くで見ても綺麗な顔・・・。 出窓の下にあるベッドに座る私と向かい合った彼は私の頬に手を伸ばす。 「近くで見ても綺麗だね。」 私が彼に思っているのと同じことを言われ触れられた頬が熱くなる。 「ほっぺ、熱くなった。かわいい。」 そう言って柔らかく微笑んだ彼の笑顔は私の心を優しくくすぐった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!