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 何故同衾しているのか、必死で記憶の糸を手繰り寄せる。  ──瑛……瑛。  名前を呼ぶ甘く切ない声が、脳裏に再生される。  蒼士の上気した顔、赤い舌が瑛の指に絡みつき、音を立てて舐る様が思い起こされ──断片的な記憶が、走馬灯のように巡る。    瑛は、声にならない悲鳴を上げた。  間違いない。  思い浮かぶ痴態の数々、熱っぽい頭、嗄れた喉、身体中が痛むが特に酷い下腹部──これは、あれだ。  ──やっちまった。  絶望的な思いで、瑛は目の前の端正な寝顔を眺める。  瑛の邪な想いが、かつての親友を傷つけ、失わせた。  蒼士を失いたくない。  だからもう、親友を好きにならないと、決めたのに。  
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