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(マジでいねえ。まさか、もう消化された...?いや、それはありえないだろ。だとしたら......この中にはいない...?)
「___...っ!?」
ビリッと手に鋭い電気のようなものが走る。思わず、鏡から手を引っこ抜けば、また鏡面が波打ち、何事もなかったかのように停止した。なんだ...?今、何がおきた?
「きゃあっ...」
「やっぱり。ひの......っ!?深瀬...?お前、なんでここに」
声のした方を振り返れば、そこには乱雑した机か椅子に引っ掛けて転んだらしい稔の姿があった。いや、稔だけではない。彼女の後ろには、茉紗、そして、冷華もいた。しかし、彼女の後ろに光は見当たらなかった。
「......え、えっと、ナナくんが旧校舎に行くのが見えたから」
「私とレイカちゃんは、ミノリちゃんを追いかけてきたの〜」
「...奈々瀨くんはこんなところで何してたの?」
抜かった。別口の二人は仕方ないとして、稔がここにいるのは奈々瀨のせいだ。だが、今までのことを全部見られてはいなかったようで、誰にとやかく言われることもなかったことだけは幸いだった。
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