年下の彼は、なぜだか私にZokkonです。

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「お母様には、こちらのお品はいかがでしょう?」 「はぁ?お母様じゃなくて、俺の彼女なんだけど!?」 「し、失礼しました!」 若い店員は、深く頭を下げる。 「恵理子、気分が悪いから別の店で見よう。」 「え、そ、そんなに気にしなくても…」 (いつき)は、私の手を引っ張って、宝石店を後にした。 「あの店、後でクレームの電話入れなきゃな。」 「やめてよ。そんなことしなくて良いってば。」 「だって、失礼じゃないか。 恵理子に『お母様』だなんて!」 「それは仕方ないよ~」 私は苦笑いするしか無かった。 樹は27歳、私は46歳。 親子に間違えられても不思議はない。 年齢差もだけど、樹はいつも実年齢より少し若く見られて、私はその逆で少し老けて見られるから、なおさらのこと。 こんな私達が付き合ってること自体、おかしなことなのだ。 私は数ヶ月前に想いを馳せた。
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