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目覚めると、既に深夜に近い時間だった。
上半身を起こした状態でぼんやりと状況を理解する。やべ、夕飯飛ばして爆睡してたわ。
寝癖のついた髪を雑にかき分けて隣を見下ろせば、ただでさえちっこい体をさらにちっこく丸めてみらいが寝ていた。
これは、オタクが見たら発狂すんだろうな。
ほんとこいつ、外見に恵まれすぎじゃね?
すーすーと心地いい寝息立てながら、可憐な寝顔を披露するみらいの頬を、指の背で微かに撫でる。少し身じろぎしても起きる気配がないので、とりあえずそのままにして自分は煙草を手に取った。
ベランダに出て、ぷかぷかと紫煙を浮かべる。煙草は高校の時に吸ってたけど、デビューしてからはなるべく禁煙していた。最近はまた復活してしまってちょっと困っている。
てゆーか普通にみらいのせいなので困っている。あいつには達成感とか意味不明なことを言ったけど、ほんとは多分違う。
罪悪感。
なんか知らんけど、みらいに手を出した日はよく分からない複雑な感情がもやもやと生まれてしまうようになったので、それを少しでも吹き飛ばすために吸ってる気がする。こんなの、絶対言えないけど。
しばらくぼーっと外の景色を眺めていたら、からからと窓が開く音がした。振り向けば毛布にくるまって顔しか出てないみらいが、大きな目でじっとこちらを見ていた。
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