デートなんかじゃない

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デートなんかじゃない

徹平の後を少し離れて歩く。 オーバーサイズのTシャツとデニム生地のショートパンツ、スニーカー。 ブランド物のハンドバッグを手首に掛け、買い物袋を下げ、歩いているだけで、注目の的。 GよりのFカップの胸、括れたウェスト、細い脚は単に細いだけじゃない。 キュッとしまった小さなお尻も、常日頃の体型維持の賜物。 胸だけは違う。 昔は、男子生徒から嫌がらせされたり、嫌な思いもした事はあるけど、今は気にしてはない。 徹平が向かった先は飲食店なんかじゃなく、人目の少ないラブホテルだった。 私と徹平はセフレだから。 「あー、疲れた」 荷物を投げやり、ソファに飛び込むように座る。 「早くシャワー浴びてこいよ、MiU」 「そんな焦んなくてもいいじゃん。ちょっとゆっくりさせてよ。歩き疲れたし」 徹平がにやにやしながら、歩み寄ってきて、私の前に屈んだ。 「ダーメ。2時間しかないんだから。ゆっくりするなら、また後で」 「ったく、溜まってんの?徹平」 その場で私は服を脱ぎ下着姿になった。 白と水色のブラを取ると、ぷるん、と胸が弾けるように顕になった。 「相変わらず、堪んねー、MiUの体」 徹平が私のお尻を揉みしだく。 「もう、邪魔!早くシャワー浴びて来いって言ったの、徹平でしょー?」 さっさとショーツも脱ぎ、私は浴室に向かい歩いた。 バスタオルを巻き、戻ると、徹平は既にボクサー一枚の姿で備え付けの冷蔵庫から取り出した缶ビールを飲んでた。 オシャレにセットされた茶色い髪と、筋肉はないに等しいけど細身な体。 「俺もシャワー浴びて来るから。MiUも何か飲んどけよ」 「うん」 浴室に向かう徹平を見ず、私はしゃがみ、冷蔵庫を開け、缶ビールを取った。
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