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2時間の情事。
1度では収まらず、徹平に言われるがまま、胸で挟んで動かしてあげたり。
騎乗位やバック、様々な体位で、徹平の性欲は収まって。
「あー、疲れた」
ベッドで産まれたままの姿で寝転ぶ私の隣で、
「あー、気持ちよかった、の間違いじゃないの?MiU。めっちゃ感じてたじゃん」
「うっさいなー。お腹空いたー!」
「シャワー浴びてなんか食い行くか」
終わると呆気ない。
ま、こんなもんなのはわかってるけど。
愛のないセックスなんて。
互いにシャワーを浴びて、服を着ると、フロントに電話し、チェックアウトし、ラブホを出ると、そこはもう夜の街。
深夜ともあり、飲みに行く人達や、既に酔っ払ってる人達もいる、独特の喧騒な雰囲気。
嫌いじゃない。
私と徹平は、個室もある、焼き鳥がメインの居酒屋に入った。
「喉、乾いたー、とりあえず、ビールでしょ」
突き出しが出てくる前にグラサンを外し、頬杖をつき、リラックス。
「だな、最近。暑いしな」
「マジ、それー」
とりあえず、生ビールで乾杯。
少しずつ料理も頼んだ。
焼き鳥の盛り合わせ、お刺身の盛り合わせ、焼きナス、イカゲソの唐揚げ、チーズの春巻き、魚介をふんだんに使ったサラダ、徹平は苦手と言ったけど、アボカドのお刺身、もずく酢。
突き出しの春雨の中華風の和え物と肉じゃがは2人で交互に食べた。
「で、最近どうよ?MiU」
「最近、て、なにが?別に相変わらずだけど」
アボカドのお刺身を齧りながら答える。
「最近、週刊誌で見かけないなあ、と思って」
「あー。事務所が見兼ねてさ、記事、ストップかけてるから」
「なるほどねー、相変わらずな訳か」
にやつきながら、徹平が私を見たままビールを飲んだ。
芸能人とのゴシップが絶えない私。
半分、本当、半分は嘘。
私のAVを観て、事務所を通したり、私とコンタクトを取ってくる芸能人はいる。
見出しにされる、熱愛、なんかない。
単に、AVの中の私とやりたいだけ。
たまに変わり者もいるけど、夢が見れたら、大抵、ポイ。
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