10人が本棚に入れています
本棚に追加
徹平と別れ、タクシーで帰宅した。
1DKのマンション。
明後日から3日間は撮影の連続だけど、明日は完全なオフだし。
AV女優となった時点で、学生時代の友人は切ったし、友達という友達は特にはいない。
1人の時間は好きだし、別にいいけど。
台本をチェックする前に、今日、買った服やアクセサリーを紙袋から取り出した。
「早く着たいなあ」
暫し、服を掲げて見つめ、クローゼットへ。
アクセサリーは撮影で使おうかな、と思いながら、ケースに仕舞い、はてさて、読書タイム。
気になっていた漫画の続きをソファに腹ばいに横になり、頬杖をついて読む。
至福の時間。
撮影は本当に肉体労働で。
ジムで体型の維持はしてはいるけど、同時にたまに整体マッサージに行ったりもする。
セックスを商売にしてはいるとはいえ、体に堪える。
セックス自体は嫌いじゃない。
セックスが嫌いでAV女優、てあんまりいないんじゃないかな。
彼氏や旦那さんとかの強制や調教もあるのかもしれないけど。
他の女優とは殆ど話さないからわからない。
たまに、ダブルで撮影になっても、たまに連絡先は交換する事はあるけど、別に特別、仲良くなることがないし。
余程の事情があるなら、こっそり身バレしないように、風俗で働いた方が稼げるはず。
私達、AV女優の場合、単体として、人気女優になるまでが大変だから。
下手したら、企画物で、1、2万、て場合もなくは無いみたい。
余程、セックスが好きで、見せたがりな、そんな女性なのかも。
AV女優の数もまた多いし、男性の目移りも激しい。
だからこそ、日々のメンテナンスは大事だし、撮影のシーンでも、とにかく、普段は言わないような、エッチな卑猥な言葉を巧みに繰り出しながら、上手に演技しなきゃいけないし、男優さんとのコミュニケーションも必要不可欠だ。
写真集なり、新作が出たら、サイン会とかをやってる女優も多い。
最初のコメントを投稿しよう!