二章

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部屋に入ってきた3人は机を挟んで並び、向かい合う形になると、真ん中の男性が「どうぞ」と1言発し、それを座っていいという解釈をして会釈しながら元座っていた椅子に再び腰を下ろす。 「本日は急なご連絡だったにもかかわらずありがとうございます。私、昨日お電話させていただいた谷元と申します。」 真ん中に座る男性警官が頭を下げたのでそれにつられてまた少し会釈をする。 「こちらは崎原(さきはら)といいます。」 谷元さんの左隣、こちらから見て右側に座る女性警官は紹介をされて少し会釈をする。 それもつられてまた会釈を返す。 「私はさきほどご挨拶させていただきましたので。」 崎原さんとは逆に座っていた若林さんは紹介される前に谷元さんやこちらへも聞こえるように一言はさみ会釈をする。 そこへも一度返すことでひとまず自己紹介の流れが終わる。 「早速、本題に移らせていただきたいのですが、杉山夢さんのことです。一昨日、隣県の空家から遺体で発見がされました。昨日までに本署にて検視を行いました。」 谷元さんが早速と話を始めたがこちらの想定していた話とは違いすぎて頭の中が真っ白になる。
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