Skincare−1 クレンジング

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 すかさずお店の救急箱からバンドエイドを出してくれる絵麻。  その指先は綺麗に磨かれてネイルはしてないけれど甘皮とかは一切なく手入れされた美しい指先で。  急に忙しさにかまけて何もしていない自分が情けなく思えてくる。 「恋ねぇー、恋か。ぱくぱく口開いて彼氏欲し〜って言ってたらザブンてカッコよく助けに来てくれないかな」 「……小鳥」 「嘘、冗談冗談だって。そんな怖い顔しないでよ」 「いつもこういう話はごまかすんだから小鳥は。ねぇ本気で彼氏とか欲しいならさ、誰か、いいひといないの?この人の為なら今すぐキレイになりたい〜って思えるひと」 「………………」 「いないなら自分から泳いで探すしかないと思うな」 「どうやって?」
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