Skincare−5 恋のターンオーバー

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「和久井君だっけ?」 「うん」 「好きって言ってくれたなら、そうとうまじなやつだったんだと思うよ」 「そうかなぁ……」 「だって話聞いてると、彼、秒速アプローチしたわけじゃん」 「秒速アプローチ?」 「うん。小鳥に彼氏がいないってわかってのいきなりチューでしょ」  にやにやしながら丸いケーキの上のラズベリーをぱくりと頬張りながら絵麻はのんきに言う。 「なんでそのままお泊りしなかったの?小鳥だって少しはいいと思ってたカレでしょーが」 「だって……お店で前に他の女の子の誕生日に水族館行く約束とかすんなりオーケーしてたし、きっと目の前に無駄に背中出してる女がいたからつい出来心で……とか」  脱がされてしまったボレロのキスを想い出して、また顔が火照る。
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