プロローグ

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「“ふぅ”のやつ?…」 「うん…お金入ってるやつ……。シロがくれたの」 「あっ!もしかして財布の事…かな?」 「にゃんにゃんのやつ…見つかんない…」 猫の形の財布…の事…で、良いんだよね?多分……。「今落としちゃったの?」 「うん」 「えっと…どこかお店とか行った?」 「行ってない」 「あっ、じゃあ近くに交番あるし、もしかしたら落とし物で届けられてるかもしれないから行ってみる?」 「“ふぅ”1人で行くの?」 「ううん。私も一緒に行ってあげるよ!」 「手ぇ、繋ご?」 「えっ、手?あっ、う、うん、良いよ」 なんだか変わった子だな。 なんだかのアニメのキャラクターと反対の見た目は大人、頭脳は…中身は子供のような人みたいだと羽海は思いながら無邪気な笑顔で目の前に出された手に にこりと自分の手を重ねた。
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