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僕の歌で目覚めた君が眠い目を擦りやってくる。
僕にはない白く柔らかな手で僕の部屋のドアを開けてくれる。
やっと起きたんだね、愛おしい君!
僕はたまらず君に目覚めのキスをする。
浅く、深く、歯の1本1本まで僕は舐めまわし、君の唾液を飲み込むんだ。
そうするとまるで僕と君が1つになっていくような気がする。
僕の中にいつでも君がいるようで心から安らぎを覚えるんだ。
できることなら、可愛らしく熟れた君の赤い唇から君の体に入り込み、そのまま住み着いてしまいたいほどだ。
同棲なんかじゃ物足りない、僕は君の中に住んでしまいたいんだ。
僕がいよいよ熱くなり、さぁこれからという時に。
君は、いい加減にしてくれと言うように僕を優しく振り払い、朝食の仕度を始める。
いけない、しつこくしすぎたみたいだ。
最近の君はどうにも僕とのスキンシップを避けているように思う。
以前の君は、僕と雫の糸で結ばれるほど激しいキスも受け入れてくれたのに。
でも今の君はそこまで僕を求める気はないらしい、それはわかっているけどつい···。
君に嫌われてしまったかなと不安に思う一瞬、僕の体の熱は冷めるのだけど。
パンの袋を探す君の白く綺麗なうなじを見るうちに、気が付いたら僕の体は勝手に君を追いかけていた。
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