裏切りの理由

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 何故、言われた通りに何もかもをこなし、何も言わずに去っていく。彼の行動原理が、オッツダルヴァには全く理解できなかった。 疑いは無いのか?自分のやっている事に。異論は無いのか?本当に…? オッツダルヴァの精神(なか)で、あの傭兵の存在が妖しく煌めいていた。 なんの躊躇もなく、我々の依頼をこなすヤツに危機感を覚えたのは、俺だけじゃない。だからこそ、今こそ対峙しなくてはいけない。 すまないメルツェル、だが、俺は確かめたい。アイツが如何ほどのリンクスなのかを。  今の俺の敵は企業連でも、ラインアークでもない。お前だ、首輪付き。
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