ペチャクチャ・ペチャクチャ①

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ペチャクチャ・ペチャクチャ①

『EPA HOTEL 東池袋 7023号室』は7階の奥まった所にあり、エントランスから廊下が迷路のようになっていたので、7023号室がどこにあるのか分からなかった。 セルロイド製のHOTELの7階の大きな見取り図もあったが、俺はサッパリ地図が読めない。分かりゃしねぇ。現在地の赤の三角形からどこに行ったらいいのかさっぱり分からねぇ・・・ 「クソったれ!晴海に何かあったら、シャチョウに殴り殺されちまう。」 焦る。焦る。焦る。後ろの方で。 「ギャーーッ!」と凄まじい女性の悲鳴が聞こえた。俺が振り返ると、晴海が一糸まとわぬ姿で、ドアを開けて飛び出して来た。 「糞オヤジ!中にいるやつヤベェよ!ガキがよォーーー。!」 「晴海さん、身体、大丈夫ですか?」 「オトコのキ〇〇マ蹴りあげたら、延びやがったよ。ヘタレ野郎が!」 晴海はその美しい美貌と反比例するように上のお口が悪かった。 俺は警察に電話をかけ、それから7023号室の中に忍び入った。 丸刈りのオトコが倒れている。身長は俺と同じくらい。長袖の白のロングTシャツにページュのチノパン。それより大事なことは・・・ 「お前、拓海(タクミ)でねぇか?なして、ここにいるのよ?」 俺は気が動転した。
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