雨の降った日

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雨の降った日

最後の雫が電線からコンクリートへ落ちた。その音は多分、誰の耳にも届かない。雲は去り晴れ間が覗き込む。 深く被ったレインコートを下ろせばそこには光が射し込む。 それに小さなため息が出てしまう。     雨が好きだら。 雨音が好きだから。
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