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この雨音どんな音。
その日の雨は突然だった。
天気予報は盛大に外した事になる。
みんなには『ゲリラ豪雨』『横殴りの雨』
俺にとっては『鬼雨』で『喜雨』。
俺はレインコートを深く被り街へ出る。
雨傘を差して、身を縮めて通る人。
窓やガラスに大きな雨粒が当たり、コンクリートに落ちる粒は激しく跳ね返る。
俺は静かに雨音を耳にで集める。雨の音に紛れて色んな声が聞こえる。
「本当に急に『ザーザー』雨が降ってきて。」
「これだけ激しいとだと部屋にいても『ザブザブ』雨の音が聞こえてくる。」
「最悪!今日おろしたワンピースがもう『ベショベショ』。」
俺は待ちゆく人たちの言葉を聞き一人頷いて雨の中を歩いてく。
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