粉瘤パフェ

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「ソース、ソース」とそのドロドロの汚物を容器に注ぎ入れて、ついには容量オーバーで溢れる。 ここまでで約五分、夏菜子は気を失いそうになってはその悪臭と奇声で現実に引き戻される。男はその汚物パフェを夏菜子の目の前に置いて、「あ!忘れ物!」とまたも台所にドスドスと走っていく。そしてすぐ戻ると、その手にはスプーンとチェリーが握られている。 「うふふ、」 その出来たてホヤホヤのパフェの中に、乱暴にスプーンを差し込む。また中身がもろもろと溢れて汚い畳を更に汚した。 そして可哀想に、その汚物の上に乗せられたチェリー。 「食べて食べて!」 「食べて食べて!!」 「食べて食べて!!!」
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