不良になれなかった僕

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なぜだろう、 髪の毛の色以外は何も変わっていないのに急に自信がこみあげてくる その変な自信のせいかいつもの倍以上の速さで自転車をこいで 家に帰った。 いつも通り家のドアをあけ 「ただいま」とひとこと言って自分の部屋へ走った なぜなら親には見られたくないからだ 絶対ばれる、でも見られたくなかった。 すると母親が何か異変にきずいたのか僕の部屋へ向かってくる足音がする 母親がドアを開け 「よしご飯は?え?あんたどうしたのその髪?」 とすこし慌てたように言った。 僕は少し震えながら 「そ、そ、そめた、、、学校も休みだから、、、」 そうすると母は僕へ顔色を変えて 「今すぐ黒に戻しなさい!いやなら坊主にするわよ!」 と大声を出しながら怒ってきた でも僕はこの髪の毛をすごく気に入っていた。 髪を染めたことによって何か変わる気がした レールの上を走るだけの人生を変えれる そんな気がしてた。 僕は母に向かって大声で 「いやだ!僕は変わったんだ!だからほっといてくれ!」 母に反抗もしたことなければ人に大声をだして言い返すことも したことなかった僕は今日はじめて母に反抗した 母は少し悲しそうな顔をして 「そう、ならもう好きにしなさい」 と言いながら僕の部屋を出て行った。
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