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「へ〜なんだか、お姉さんっぽくなったなあ」と、揶揄うのは、洸哉
「あ〜洸哉! 久しぶり〜『綺麗になったね』って素直に言いなさいよ!」
「ケッ!」
洸哉は、中学生になる時、隣町に引っ越したから、中学校も隣りの中学校になった。
洸哉とは、小学5、6年の時、同じクラスになって仲良くなった。
だから、『中学校は違う所へ行く!』と聞かされて、ホントは寂しかった。他にも私立の中学へ行った子も何人か居た。
「洸哉こそ、又背が伸びたんじゃない?」
「おお、お前ちっちゃくなったか?」
「なってないわよ。ちょっとだけ伸びたわよ」
小学生の頃は、私の方が高かったのに……
「え? 私、抜かれた? 背比べして!」
と後ろを向いて背中合わせ、琴子に見てもらう。
「うん、洸哉の方が随分高くなってる」
「嘘! なんだかショック!」
「なんでだよ! 俺はもっともっとデカくなるからな」
「ふ〜ん、そうなんだ。まあ、頑張って!」
「おお」
洸哉は、サッカー部で頑張っているようだ。
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