夏の夜の思い出〜中学生編〜

夏祭り

中学2年の夏休み
「7月25日、夏祭りだから、浴衣着て行こうよ！」
「うん！　そうだね。今年も夜店がいっぱい出るんでしょう？　楽しみだね」
「境内の大きな木の下に、夕方6時に集合ね」
「分かった！」

渚(なぎさ)、美保(みほ)、琴子(ことこ)そして、私美羽(みう)の4人で約束をした。

皆んな同じ小学校からの友達。
中学生になると、近隣の3つの小学校区が同じ中学校に通う。1学年8クラスもあるマンモス校だったから、全員の顔と名前が一致しなかった。

私は、近所の琴子と一緒に神社まで歩いて行った。
伝統のように、毎年、大きな御神木の下で女子は浴衣を着て集合する！ということになっているようだ。

小学校を卒業して、2度目の夏。
同窓会のような気持ちになって、久しぶりに会う友達も居るから嬉しくなる。
少しでも綺麗になった姿を見ようと男子たちも集まる。