33人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
ピンポーン
「はあ、はあ〜〜全速力でチャリ漕いで来た」
と、息を切らしていた洸哉
その姿は、サッカーの練習帰りで、泥だらけで、汗だくで……でも、嬉しくて抱きついてしまった。
「え、えーー!あ、いや美羽!俺汗臭いし、やめた方が……」
そーっと離れて
「ホント、汗臭っ!」
「おいおい!」
「でも、ありがとう〜凄く嬉しいよ」って、笑いながら泣いてた。
「お前、器用だなあ、笑いながら泣いてる」
「ふふ」
「でも、やっぱり可愛い〜」
「素直でよろしい!」
ぎゅーっと抱きしめられた。
「俺の彼女になって!」
「うん」
ドカーン!
「あ、花火!」
「綺麗だね」
そっと隣りに居る洸哉を見つめた。
「ん?」
チュッ
初めてのキスは、花火と同時に、自分からしていた。
豆鉄砲をくらったように、驚いた顔をしていた洸哉
そんな初めての彼氏は、
ずっとずっとそばに居てくれて、
高校も同じ高校に通って……
そして、今は、私の旦那様です♡
fin
ーー夏の夜の思い出ーー
心優(mihiro)
最初のコメントを投稿しよう!