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クスクス笑うと、啓が顔を近づけてキスしようとする。
「あ、ごめん、ちょっと待って。」
「んー?誰も見てないよ。」
「じゃなくて・・生理的にちょっと・・。」
啓が固まり、私を見据えた。
「イチャイチャするんじゃなかったのか?」
「したいんだけど、キスだけはまだちょっと、その・・気持ち悪い。」
ショックを隠しきれない様子の啓を見て、申し訳なくなり
「ごめんね。すぐ慣れると思うんだけど、とりあえず、待ってくれる?」
と言うと、啓が「俺のこと気持ち悪いの?」と泣きそうな顔で聞いてきた。
「違うの。啓のことは大好き。こうやって抱きしめられるのも嬉しい。たださ、その・・・あの人が舌入れて吸い付いて離れない様子を何度も想像しちゃったせいで、どうもキスが・・」
「気持ち悪いのか。」
「うん。ごめん。」
啓が私から離れ、頭を抱える。
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