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2 アイドルへの布石
「え~っ!!僕が一番最初ですか!」
と恥ずかしがりながら、既に準備していた
リモコンでABK69の恋チュンを入れた。
そして前に出て行き、恋チュンに振りを
付けてうたう、
我ながら完璧!ミニのスカートから
パンツがチラチラ
見えていたかもしれないけど・・・
ワンコーラス終わったところで、
恵子ちゃんが
「私も歌う~~~!」
と言いながら出て来て一緒に歌って
踊って大満足な俺だった。
歌い終わると皆から大絶賛!
「蓮香ちゃんも、恵子ちゃんも最高!
ABK69も真っ青だ、ふたりとも充分
センター務められるよ」
と鈴木さんが興奮気味に言ってくれた。
恵子ちゃんも可愛さでは蓮香ちゃんに
負けてない。
何曲か立て続けにABK69の曲を歌った。
俺はABK69が大好きなので、
ほとんどの歌を、振り付けを
覚えている。恵子ちゃんも同じような
感じで俺と一緒に最後まで歌っていた。
結局、俺と恵子ちゃんのオンステージだった。
「あ~!!面白かった!私、カラオケで
ここまで歌って踊ったのは初めてよ、
蓮香ちゃん最高ね、
いつも、田所さんがやっていたから、私は
遠慮していたの、でもほんとたのしかった!
また歌おうね、蓮香さん!」
「僕も同じです、いつもお兄ちゃんに
取られて歌えなくなって、今日は本当に
楽しかったです。
ありがとうございました、恵子さん!」
男たちは、恵子ちゃんと俺が変身している
蓮香ちゃんのファンになってしまったようで、
女性たちも席に座ったままで
一緒に歌って踊っていた。
「若いっていいわね~!私も
あの頃に戻りたい~!」
と、安代さんとめぐみさんと京子さんが
3人声を揃えて叫んでいた。
恵子ちゃんが汗を拭きながら
「そんな皆さん、充分お若いですよ!
そんなこと言うの似合いませんよ!」
と、フォローしていた。
実際主婦と言わなければ充分ナンパされる
側にいるだろう
「蓮香ちゃん、歳はいくつなの」
恵子ちゃんが俺の耳元でささやく
「二十歳よ」とささやき返す
「ほんと!?これからも宜しくね、
蓮香ちゃん!!」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
と恵子ちゃんと握手をして、お互いに胸を
ツンツンし合った
今の俺は、警察に逮捕もされず堂々と
恵子ちゃんの胸を触れる!
恵子ちゃんも俺の胸を指でぷにぷにと
押してくる。俺も負けずに恵子ちゃんの
胸をわしずかみしてしまった。
幸せだった、こんな事出来るなんて・・・
男たちが、そんな俺と恵子ちゃんの姿を見て
「俺もさわりたい!」
と言うような顔で鼻の下を床まで
伸ばしながら横目で見ていた。
「こらこら、あなた達!男性陣の目に毒よ!
それくらいにしておきなさい!」
恵子ちゃんは下を向いて舌を出していた。
俺はもっと触っていたかったのに!
と思ったが
「すみません、調子に乗りすぎてしまいました」
下を向きながら上目遣いで恵子ちゃんと
顔を見合せてわらった。
「しかし、2人とも歌がうまいね、
権左も中々だったけど、蓮香ちゃん最高だよ、
それに、恵子ちゃんが歌うの初めて
聞いたけど君もこれまた、最高!
わが社のアイドルが一気に2人も
誕生してしまったな、
そうだ!蓮香ちゃん!うちの会社にこないか?
所長に言ってあげるから・・・」
「そ、それは無理です。もう内定が
きまっているので」
「そうか、それじゃあしょうがないな、
君たち2人を見たら芸能界も
黙っていないだろうな、絶対に!」
近藤さんが、皆に同意を求めると
全員が、頷いていた。
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