NH(ニューハーフ)アイドル・田所権左衛門

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蓮香と電話を代わり 「みゆか?わがまま言ってないか?近藤さんを 困らせてないか?しっかり主婦しないとダメだからな!」 「大丈夫よ!みゆかのお料理、お義父様に 大好評なんだからね、もちろんお義母様にもね 心配しないで、お兄ちゃん!みゆかはしっかり 主婦してるから」 「そうか、それを聞いて安心したよ」 「正樹さんと変わるね」 「もしもし、俺だけど」 「近藤さん、わがままみゆかのこと よろしくお願いします」 「何言ってんだよ!みゆかのわがままなんて 俺にしたら天使のささやきにしかきこえね〜よ 安心しろ!みゆかは世界一の幸せな坊主の 嫁さんにしてやっからよ!!」 「あははは!世界一の幸せな坊主の嫁ですか! お願いしますね、近藤さん!」 「任せとけって!、それじゃ仕事頑張れよ」 「はい、任せておいて下さい、じゃ失礼します」 電話を終えた時幸せそうなみゆかの顔が浮かんだ。 「蓮香、お前もいつか幸せにしてあげるからな」 「だから、僕はお兄ちゃんのそばにいられればそれが 一番幸せなの、他の男の人なんて眼中にないもん」 かく言う俺も蓮香をそばに置きたいが為に 大枚を出したのだから蓮香を手放したく無いと言う事 だよな...... 明日は銀行に行ってお金を指定口座に振り込んでから 仕事に行く事にした。 金額が金額だけに銀行に行って手続きをしなければいけない。 その夜も蓮香のパワーチャージする為に 合体して寝たのだった。 ************************************** 朝早く橘さんに どうしても外せない用事ができてしまったから 1時間程遅れると電話を入れた。 仕事の方も順調だったから橘さんも すんなりとOKしてくれた。 今までは蓮香の名前では通帳が作れなかったので 俺の口座に舞の給料は振り込まれていた。 蓮香もその事に関しては無頓着で俺に任せっきりに している。 最も俺にしたらその方がやりやすい。 銀行からの振り込みも無事に終わり、晴れて 蓮香嬢は戸籍上も実生活でも本物の妹になった。 1日の仕事もチャチャと終わらせ 急いで家に帰る。 蓮香のプログラム書き換えを行わなくてはいけない プログラム書き換えはパソコンから USBコードでダウンロード出来るらしい。 まずは独り立ちさせておいて、いつもは何もない 蓮香の綺麗な頸のところにライトニングケーブル用の差し込み口が現れた。 そこに差し込み、ダウンロード開始、 待つ事20分程、パソコンにダウンロード完了と出た コードを抜いて下さいとモニターに出てきたので 頸から抜き取る。 暫く下を向いていた蓮香だが、目を覚ましたようで 俺の方を向き、 「お兄ちゃん!これからも僕をよろしく              お願いします」 と頭を下げていた。 「蓮香、堅苦しい挨拶なんかいいんだ、 俺の方こそこんな兄貴だけどよろしくお願いします」 2人して頭を下げていた。顔を見合わせて お互いに吹き出してしまった。
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