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昼になると、蓮香が自分の弁当を持って工場の
休憩室に来てしまう。
こう言うところは人間の女の子のような
恥ずかしさだとかは蓮香には持ち合わせては
いないのだ。逆に俺の方が少し恥ずかしく
なってしまう。かと言って蓮香を突き放すことも
出来ない、少しずつ勉強してくれればいいと思う
テレビには『舞唯』が出ていた。
近藤さんに激怒されてから突っつきシスターズは
なりを潜めている。
少しの疑いもかけられないように
恵子ちゃんも蓮香も会社ではあまり会話はしていないようだ。
そうして、蓮香の初日の仕事が終わった。
帰りに洋服を買いに行く、なぜか恵子ちゃん、
今日初めて会った斉藤さんそれに
恵美ちゃん、瑠夏ちゃん、優香里ちゃん達まで
来てしまった。恵子ちゃん以外はそれぞれ
車で来ているので、デパートで待ち合わせという
事になっていたらしい。
買い物に行く事は俺と蓮香しか知らなかったはず。
多分蓮香が言ったのだろう、買い物に行くと言う事を
それで、同調してしまった人数がこれだけ
集まったと言うことか.........
恐るべし、女子の一体感！
俺の車に蓮香と恵子ちゃんが乗り後の4人は
それぞれ自分の車で来たのだった。
蓮香には、今回だけと言う条件で5万円以内で、
好きなのを好きなだけ買って良いから楽しんでこい
と言った。
俺は時間潰しに苦労したが、仕事帰りで
時間もそんなにないから大して待たないだろう......
と考えていた俺が浅はかだった。
5：30頃に買い物を始めた女子連中は
それから、2時間以上あっちに行きこっちに行き
閉店間際まで買い物を楽しんでいた。
皆が戻って来たのは7：50分頃あと10分で
閉店、恐ろしや女子力......
4人は俺に挨拶してそれぞれが帰って行った。
皆、袋を両手に抱えて.........
蓮香も恵子ちゃんも持ちきれないほどの
袋を抱え、車に乗り込んだ。
「恵子ちゃん、またお洋服取っ替えっこしようね」
「そうだね取り替えながら着たら、暫くの間は
お洋服に困らないね」
(暫くの間？暫くしたらまた買うのかい！！)
と、突っ込みを入れたかったが...我慢した。
「お兄ちゃん！ありがと！はい、これお釣りよ」
と蓮香の手には1000円札一枚と小銭が少し......
(ほとんど全部使って来たのかい！！)
と、またまた突っ込みを入れたかったが...我慢した
俺の顔は一応笑っていたが多分引き攣っていただろう
蓮香には、絶対に家計は任せられないと悟った。
女性陣の買い物も終わり、3人で車に乗り恵子ちゃんを家に送り届けて帰るつもりでいたのだが......
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