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そとにでてから、一度大きく深呼吸をして
気を鎮め暫くしてから、
もう一度宴会席に戻った。
近藤さんに
「あの〜、兄が急用が出来てしまったので
帰ってしまいました。
なんだか、友達の車が故障したとか
何とかで、皆さんに謝っておいてくれと
言われて、蓮香は俺の代わりに
皆んなと一緒に最後まで付き合ってくれと
言われました。
電話すれば、いつでも迎えに来てくれるので
僕は、最後まで皆さんにお付き合いします」
そう言うと、全員から拍手が沸き上がった。
呑み会も終盤に差し掛かったところで
男たちはそれぞれに自分のお気に入りの女性の
元に移動して呑み会は続いて行った。
俺の回りに近藤さんと鈴木さんと橘さんが、
俺を囲むように座ってきた。
「蓮香ちゃんは、彼氏とかいるのかな?」
近藤さんがいやらしそうに聞いてきた。
「僕には、彼氏なんかいません。
お兄ちゃんがいるからいいの」
と思いきり、ブラザーコンプレックぎみに返事を
返した。すると
「お兄ちゃんが、いるからいいの・・・か、
権左の奴幸せ者だよな、こんな可愛い妹に
こんなこと言われて・・・」
近藤さんは、あきれると言うより
羨ましそうに言っている。
鈴木さんも、
「俺にも妹はいるけど、俺の事
ゴキブリでも見るような感じだもんな、
まったく同じ、妹でもこうも違う物なのかね、
権左の奴が憎たらしくなってきたぞ!」
「そんな、お兄ちゃんを虐めないでくださいね、
僕、お兄ちゃんが大好きなんだから」
「大丈夫だよ、ただ権左の奴が
羨ましいだけだから」
「ありがとうございます、僕も鈴木さんの事
も近藤さんの事も、橘さんの事も大好き!」
3人ともニコニコ鼻の下を伸ばしていた。
そこに、店員が、時間だと知らせに来た。
「みんな!ここでの呑み会は終わりだ!
次は、この居酒屋の隣のカラオケ屋で2次会だ!
蓮香ちゃんもきてくれるでしょ?」
「えっ?僕も行っていいんですか?」
「あたりまえでしょ!権左の変わりなんだから」
「うれし~!僕、カラオケ大好きです!
昔は、お兄ちゃんと2人で良く行ってました」
「やっぱり、兄弟だな、権左の奴も
カラオケ大好き人間だもんな、
よ~し!みんな!これから行くぞ!
忘れものするなよ!」
近藤さんがそう言って皆でカラオケ屋に
いった。
俺は、この蓮香ちゃんで、
ABK69の恋チュンを歌って踊りたくて
うずうずしていたが
誰かに、歌えと言われるまでじっと
待つことにしたのだが、カラオケ部屋に
入ったと同時に女性陣から、
「蓮香ちゃん、いけ~!一番手!!」
と言われてしまった。
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