【14.藍の誕生日➀】

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「んっ、藍……っ」  藍とキスすると、最近なぜか胸がときめく。まるで青春時代の学生みたいな、そんな気持ちになった。 「愛してるよ、透子」 「……わたしも」  こうして一緒に過ごしてみて、そう思える日が来るなんて思ってもなかった。  だけど今なら、本当にそう思える。 「ああ。……一緒にいよう、これからもずっと」  藍のその言葉に、わたしは嬉しくなって思わず「うん。ずっと一緒に、ね」と答えた。 「ああ。俺は死ぬまでずっと一緒にいるよ、透子と。……いや、透子と子供と一緒に」  わたしは藍の言葉に嬉しくなって「……うん。約束、だからね」と返事をした。   「ああ、約束だ」  わたしは藍がくれたその言葉を、その約束を、誰よりも信じてるんだ……。  藍のこと大好きだから、家族になりたい。ずっとずっと、一緒に……。 「……あ、今赤ちゃん動いた」  わたしはお腹に手を当てながら、藍にそう伝えた。 「本当か?どれどれ」  お腹に手を当てながら感じようとした藍だけど、「おかしいな。動かないな……」と言っていた。 「タイミング、合わなかったね」
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