【14.藍の誕生日➀】

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「ありがとうございます」  お店を出たわたしは、その袋を握りながら藍、喜んでくれるかな?なんて考えていた。  藍のことを思い、藍のことを考えながら、わたしは微笑みを浮かべていた。 「藍……楽しみにしててね」  最高の誕生日になるように、わたし一生懸命頑張るからね。   藍がとびっきり喜んでくれるように、この子と一緒に頑張るからね。 「……お腹、空いたな」  その後ショッピングモールのフードコートでお昼ご飯を食べ、一階にあるスーパーで夕飯の買い物を済ませた。  他にも欲しいなと思うものもあったけど、藍の誕生日プレゼントを買いに来ただけだったから、それ以外はあまり見ずに家に帰った。  初めて祝う、藍の誕生日。……より良いものに、したいな。  来年藍の誕生日を言われると時には、この子も産まれている時だし、今回は2人だけど……。でもきっとこの子も、お祝いしてくれると思うな。 「わたしたち、家族だもんね……」  夫婦であり、家族であり、そして何よりも……。お互い大切な人だから。 「さ、早く帰って夕飯の支度しよっと」
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