【15.藍の誕生日②】

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「ドリアも作らなきゃ」  ローストチキンだけでなく、藍の好きなドリアも作ってあげようっと。藍はドリアを作ってあげると、とても喜ぶんだ。   「美味しいドリア、作らないと」  ドリアを作っていると、18時半すぎに藍から【今から帰る】と連絡があった。  わたしは【分かった。気をつけてね】と一言メールを返して、再び夕飯作りをした。 「急がないと……!」  藍が帰ってくるまでに、夕飯を作り終えないと……。間に合わないかもっ……!  なんて思いながら、ローストチキンを焼いた。 「で、出来た……」    なんとか夕飯を作り終えると、一段落つきソファに座った。 「藍、喜んでくれるかな……? ねっ」  なんて思いながら、わたしは藍のことばかりを考えていた。 「藍の誕生日……。良いものにしたいね」  わたしはお腹を撫でながら、赤ちゃんの鼓動を感じながら、少し幸せに感じた。 「藍、遅いな……」  いつもなら帰ってくる時間なのに、珍しく藍の帰りが遅い。   「ただいま、透子。遅くなって済まない。道が混んでいた」  って思っていたけど、結局帰り道が混んでいただけらしい。
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