【17.番外編】

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 高城明人。……なかなか言うことがすごい。 「おい、親父。俺にも似てるだろ?特に鼻とかさ」 「分かった分かった。 まぁお前に似て、バカでなければいいがな」 「おいっ……!」  でもこうやって見ていると、二人はなんだかんだ仲が良いのかも。やっぱり親子、だな……。  藍だって本当は大好きなんだよね、父親のことが。こうやって見てると、本当にそう思う。 「お父様、これからも何卒、よろしくお願い致します」 「何かあったら、遠慮なく言いなさい。わたしたちは家族なんだから」 「はい。ありがとうございます」  なんだかんだ高城明人は、わたしたちのことを考えてくれているようだ。  こうして高城明人が笑った顔を間近で見るのは、もしかしたら初めてかもしれない。 「さ、念願の家族写真を撮ろう」 「はい」  藍の父親と、藍とわたしと結人の4人で、家族写真を初めて撮った。  そういうのは今までなかったし、なんだか新鮮な気分だった。 「さ、わたしたちはこれでまた、更に家族になったな」 「ありがとうございます。お父様」 「退院したばかりなんだ。今日はゆっくりしていきなさい」
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