【17.番外編】

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 高城明人にそう言われ、わたしは「ありがとうございます」と笑みを見せた。  なんだかんだ藍は、父親のことを尊敬している。それだけでなく、父親みたいに自分も立派な父親になりたいと思っているようだ。 ✱ ✱ ✱  そしてそれから2年後の春、わたしたちの間に第二子となる男の子が誕生した。  次男には春生まれということもあり、漢字は違うけど藍と相談して、太陽みたいに明るい子になってほしいと願いを込め陽人(はると)と名付けた。 「透子、結人が公園に行きたいらしいから、連れて行くよ」 「ありがとう、藍。気をつけてね」 「おう。 1時間くらいで戻ってくるから」 「分かった」  2歳になった結人を抱きかかえ、近くの公園へと向かう藍の背中を見送り、わたしは陽人を寝かしつけることにした。  この前産まれたと思っていた結人も、もう2歳になった。子供の成長は日々早いと感じる。  結人は少しずつ喋れるようになってきて、1歳半になる前に初めてわたしのことを「ママ」と呼んでくれた。  その時の感動は計り知れないし、すごく嬉しかったことを今でも鮮明に覚えている。 
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