【2.一夜の過ちの結果】

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 そしてそれから、しばらくした時のことだった。 「透子ちゃん、大丈夫?なんか体調悪い?」 「……いえ。その、なんていうか……。ちょっと最近、熱っぽくて」    高城藍と一夜を共にしてしまったあの日の夜から、高城藍から連絡が来ることはなかった。  そしてその時に気付いた。やっぱりわたしは、彼にからかわれていたのだと。  そしてわたしを弄ぶためにあんなことをしたのだと気付いて、猛烈に腹が立った。  ぶん殴ってやりたいくらいに、腹が立った。   あの日の夜のことは、忘れることにした。そして彼とは絶対に、金輪際二度と関わらない。  ……そう決めていたはずだった。なのにあの時のあの言葉の意味を分かる日がくるなんて、思ってもなかったーーー。 ◇ ◇ ◇ 「藤野透子さーん、診察室へどうぞ」 「あ、はい」  その日の夕方、わたしは早退させてもらい病院に診察に来ていた。何日か微熱が続き、風邪っぽい症状があったためだ。  誰かに移したりしたら大変だと思い、ちゃんと診てもらおうと思ったのだけれど……。  まさかそこで、あんなことを告げられることになるとは、思ってもなかったーーー。
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