【2.一夜の過ちの結果】

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 あんなクズ男の子を【妊娠した】という事実を突きつけられたわたしは、その次の日高城藍をホテル・カナリアの一室に呼び出していた。 「透子、俺だけど」 「入って」  部屋のドアを開けた高城藍は、静かに部屋の中に入ってきた。 「ちょっと、どういうこと!?」 「は?何がだよ?」 「とぼけないで……!」  わたしは高城藍に近寄り、そう言葉を言いながら詰め寄った。 「正真正銘、アンタのせいなんだけど……。どうしてくれるのよ!?」 「何の話だよ?」  またそうやってシラを切るつもり!?サイテー!  どこまでクズなのよ!このクズ御曹司……! 「アンタのせいよ!アンタのせいでわたし、妊娠しちゃったのよ……アンタの子!」  とぼけようとする高城藍に、わたしは怒鳴りつけるように言葉をぶつけた。   「そっか……。妊娠したのか、俺の子」  だけどそう言った時の高城藍の表情はまるで、そのことを分かっていたかのような表情をしていた。 「……アンタ、わざとでしょ?」  わたしはそう言って高城藍の反応を見た。 「わざとわたしが妊娠するように、仕組んだんでしょ!?」
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