【3.高城藍の過保護】

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【そうだっけ?】    そうだっけ……!?   ウソでしょ。まさかそう言うとは思わなかった……! 【そうです。言ってません】 【でも、産んでくれるだろ?】  そう言われても、産むかどうか決めるのはわたしだ。アイツが決めることじゃない。 【まだ分かりません】  産むには当然、覚悟だって必要だ。わたしには今、そんな覚悟なんてない。  むしろそんなこと、考えたくもない。妊娠したくてした訳ではないから、困っているくらいなのに……。 【俺は産んでほしいと思ってる】 【産むかどうか決めるのは、わたしです】  わたしはそう返信して、スマホを閉じた。 「産んでほしいって、言われても……」    わたしはアイツと結婚したい訳ではない。もし産むとしても、わたし一人で産んで育てる。  アイツの手なんか借りないし、借りるつもりもない。  「何なの、もう……」    そうやってわたしの体を心配したりこまめに連絡してきたり……。よく分からない。  いきなり過保護になって、すごく優しくしてくるし……。もう何なのか分からない。 「……もう、知らない」  
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