【3.高城藍の過保護】

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「……小さい」    本当にわたし、赤ちゃんがいるんだ……。こんなにも小さいけど、ちゃんと赤ちゃんがいることが分かる。  不思議だけど、なんだか愛おしい気持ちが湧いた。 「じゃあ次の健診は、一ヶ月後ね」 「はい」  一ヶ月後に再度診察の予約を入れて、会計を済ませたわたしたちは、そのまま病院を出た。  「赤ちゃん、小さかったな」 「……そうだね」  赤ちゃんを産みたい。さっきエコーした時、純粋にそんな気持ちが生まれた。  それは今まで感じたことのない、感情でもあった。   「……赤ちゃん、産みたい」  そして気が付いたら、そう呟いていた。 「え、本当か?」  だって子供には、罪がないから……。  小さなその命の強さを見て、強くそう感じた。わたしがこの子を守ってあげなきゃって……。 「産んでくれるのか?」 「……だから、そうだって言ってるでしょ」 「ありがとう、透子。……俺が二人を幸せにするから、必ず」  そう言われてわたしは「それ、何回も聞いた」とだけ答えた。 「何度でも言う。……透子、結婚しよう」  そしてわたしは、ニ回目のプロポーズを受けた。
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