【5.三度目のプロポーズ】

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「どのくらい、わたしを愛してる……?」  確認したかった訳じゃなかったけど、なぜかそう聞いてしまった。 「決まってるだろ?世界で一番。……いや、宇宙で一番愛してる」 「……本当に?」 「本当だよ。そのくらい、君を愛してるんだ」  そうやって見つめられたら、わたしは何も言えなくなってしまう。……本当にズルい。  わたしが何も言えなくなるって分かってて、そうやって言うんだもん……。ズルすぎる。  高城藍、わたしはやっぱりあなたのこと……。 「……浮気したら、即離婚するから」 「浮気? する訳ないだろ?俺はこう見えて、一途な男なんでね」  わたしのその言葉に、高城藍はそう言って笑っていた。 「わたしのことそんなに愛してるなら、ずっと愛し抜いて。夫として、そして父親として。……わたしたち二人のことを、愛し抜いて」  わたしはこの子の母親だ。そして父親は、高城藍本人。……そこまで言うなら、愛し抜いてもらおうじゃない。  わたしたち二人を。ずっとずっと、愛し抜いてもらうんだから。  そのくらいの覚悟がないと、わたしはあなたと結婚なんて出来ない。
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