【6.溺愛結婚の始まり】

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「透子、改めてこれからもよろしく頼む」 「……こちらこそ」  今日からあなたは、わたしの夫になる人。そしてわたしは、今日からあなたの妻になる人。   夫婦になる今、子供のために真剣に向き合っていくことが大事になりそうだ。 「透子、婚姻届、一緒に出しに行こう」 「……はい」    ーーーわたしはあの高城ホールディングスの御曹司と今日、結婚した。  そしてその日から、藍の溺愛が始まっていくのだった。 ✱ ✱ ✱ 「透子、無理しちゃダメだ。俺がやる」  藍と結婚して、早一ヶ月が過ぎた。 「大丈夫だって。心配しすぎだよ」  最近は洗濯物を干す時にカゴを持っているだけで、そう言われてしまう。  構わず洗濯物を干していると、藍が「俺がやるから」と強引に割り込んできた。 「ちょっと、割り込んでこないでよ」  なんて押し返すけど、藍はなんとなく楽しんでいるようにも見えた。 「いいから、いいから。俺に任せておけって」 「ちょっと……!もう、邪魔なんだけど……」  なんて言いながら洗濯物を干していると、藍がニヤニヤしながらわたしの下着を見つめていた。
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