【6.溺愛結婚の始まり】

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「へぇ?透子はこういうのが好きなのか」  なんて言いながらわたしを見ていた。 「ちょっと!見ないで、触らないで……!」  藍の手から下着を奪い返し、そのまま干し竿にかけた。 「何を照れてるんだ?」 「照れてないし……!」  藍はいつも、そうやってからかってきたりする。 「透子は恥ずかしがりやなんだな」 「はぁ?違うからっ……!」  何が恥ずかしがりやよ!本当に藍ってば……。 「不思議だな……。透子のこと、毎日愛してると思うよ」 「何それ……。気持ち悪い」 「ひでぇ……。お前は夫に向かってそんなこと言うのか」  と言われながらわたしのそばを彷徨く藍に、わたしは「もう、うざい……!あっち行って!」と追い払った。 「残念だけど、それは出来ないな」 「なんでよ」  と呆れながら言うと、藍は「今日はずっと、こうやって透子のそばにいたいから」と言われてしまう。  だけどそんなことを言われたら、何も言い返すことも出来なくなり、ひたすら洗濯物を無言で干した。 「洗濯物、終わったけど?」 「ありがとう透子。さ、こっちに来てくれ」
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