【6.溺愛結婚の始まり】

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 と言われて洗濯物カゴを藍が奪い取る。 「え、何?何なの?」 「さ、のんびりと映画でも観よう」  そう言われてソファに座らされる。 「え、ちょっと……」  映画でも見ようって……。わたしまだ、何も言ってないんだけど……。 「透子、どの映画が観たい?」 「え、どのって言われても……」  いきなりそんなことを言われても……。困るんだけど。 「ほら、色々あるぞ?」 「ん……。じゃあ、ホラー系とかがいい」 「え!?」  え、何!? もしかして、ホラー系ダメなの!? 「何?怖いのとかはないの?」 「いや、まぁないことはないが……。やっぱり恋愛ものにしないか。な?」  そう言われてわたしは「何?もしかして、ホラー苦手?」と問いかけた。 「まぁな……。だからやっぱり、恋愛ものにしよう、透子。な?」 「もう……。分かったよ」  仕方なく恋愛ものを観ることにした。 「ラブコメと純愛、どっち観る?」 「え? どっちでもいいよ」  そう答えると、藍は「じゃあ今日は、ラブコメにしよう」と言ってリモコンのボタンを押した。
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