【6.溺愛結婚の始まり】

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 そう言われたらわたしも、そう思う。だってわたしたちの子供だよ?可愛くない訳がない。  それにきっと、わたしは子育てを通して母親としてもっと強くなるはず……。 「……可愛くない訳、ないでしょ」 「そうだな。 でも子供だけじゃなく、透子にもたくさん愛をあげないとな?」  不思議そうに藍を見ると、藍はわたしに向かって「子供にばかり愛をあげたら、透子が俺に構ってくれなくなりそうだしさ」なんて、冗談なのか分からないようなトーンで言ってきた。 「勘違いしないで。……わたし元々、アンタに興味ないんだけど?」  なんて冷たく言い放ったけど、藍はめげることなく、次にわたしに「でも透子は、最近俺のことやたら気にするじゃん」と言ってきた。 「……そんなことないから。それも全部、藍の勘違いだから」  なんて言ってはみたものの。結局の所、それだって藍のことを何も知らないのは、家族になるのにマズいと思ったからだし……。  特に深い意味なんてない。 「そうだとしても、俺は嬉しいけどね。 透子に興味を持ってもらえるなら、俺は何でもするよ」  そして次に、そう言われた。
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