【7.高城家のルール】

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 そんなわたしたちがうまくいくのかなんて、分からない。  だけどわたしたちは、お互い夫婦としてこれから先理解し合って、助け合っていかなければならない。 「……はぁ」  ため息なんて付いたら幸せは逃げていくなんて言うけど……。ため息をつきたくなることもあるんだよね。  検診に行く度に、子供が少しずつだけど、お腹の中で育っていることを実感していく。嬉しい反面、まだ不安もある。  だけど弱音なんて吐いていられない。わたしは、母親になるんだから……。  赤ちゃんだって、こんなお母さん、きっとイヤだろうな……。  そんなことを考えながら、三十分くらいの散歩を終えて帰宅したわたし。  そしてマンションに入るため、カードキーをかざす。ロックが解除されると中に入り、エレベーターに乗り最上階へと登る。 「高城さん、おはようございます」 「あ、おはようございます。毎朝、ご苦労様です」 「いいえ」   エレベーターを降りて清掃係のおばさんと少しは挨拶を交してから、家の中に入った。  そして水を飲むと、スマホを開いた。 【早く透子に会いたくて、仕方ないよ】
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