【8.支え合っていくこと】

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 藍のしつこさは、世界一かもしれない。  だけどその愛を表現してくれるのも、藍が世界一なのかもしれないとさえ思う。  わたしは妻として、こんなにも藍から愛されているんだな……。 ✱ ✱ ✱  それから一週間後の夜、わたしたちは高城家で夕食を食べていた。 「美味しい?透子さん」 「はい。美味しいです」  藍のお母さんは優しくていい人だ。妊娠中のわたしを気遣ってくれて、オーガニックな物を出してくれたりしている。 「良かった。無理しなくていいから、食べれる物だけ食べてね」 「ありがとうございます」  こうやって見ると、藍は父親というよりも母親に似ている気がする。目元とか鼻とか。 「透子さん、つわりは大丈夫なの?」 「はい。大丈夫です」 「もしかして、透子さんは食べづわり?」  そう聞かれると、そうなのかもしれない。この前の検診でも、少し体重を増やしすぎてしまったようで、少し先生から注意されてしまったし……。  つわりって思ったより辛くないんだなって思ってたけど、食べづわりっていうのも困るな……。 「そうなのかもしれないです」 「そうなの。気を付けてね」 
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