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イワセガオチタ
「岩瀬! 岩瀬! おい、返事しろ!」
安藤先生は、スイッチの真下の床を拳で殴り続けている。
眼の前で起きた衝撃の事実に、心臓は痛いくらいの激しい拍動を繰り返す。
ドキドキドキドキ……
強い拍動とともに排出される血液は、鼓膜のそばでザアッザアッと血流の音を響かせる。
『イワセガオチタ!?』
僕の頭は真実を受け止めきれずにフリーズした。
「やっぱり罠だったのよおおおっ!」
半狂乱の作本が金切り声を上げた。
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